納得して治療を受けていただくために
2019年04月9日
先日、何か月もかかる大変な症例の治療が終わりましたので紹介します。
こちらの患者さんは初診時に「治療の続きがしたい!全部治したい!」と来院されました。
気にされている内容は大きく分けて、次の2つのことについてでした。
1.前歯4本と奥歯が仮歯のままになっている
2.今使っている入れ歯が緩くて外れてしまう
初診時の写真です。
前歯が仮歯のまま半年間ほど経ってしまい、「どうにかしたい」というお気持ちが強かったそうです。
歯がないところは入れ歯を使っていらっしゃいましたが「ゆるくてすぐ外れてしまう」とお悩みでした。
なぜ治療しないままになってしまっていたのだろうと、お話を詳しく伺ってみると、以前通われていたところの先生は治療の説明もなく、先生のお任せで治療が進んでいて、どんなに質問しても納得のいく答えが返ってこないこともあって、喧嘩になることもあるなどして不信感が募ってしまい、最終的に行かなくなってしまったとのことでした。
当院では先生と患者さんだけでなく、トリートメントコーディネーターを交えた話し合いを行ってから治療法を決定しております。
今回の症例も、全体的な治療を行う前に治療法や順序について入念に話し合いを行い、入れ歯を作るのは最後になってしまうことをお伝えして、治療がスタートしました。
次に治療後の写真をお見せいたします。
1.仮歯だった前歯はゴールドメタルボンド冠を連結して被せました。
ゴールドメタルボンド冠は中身の金属に金が多く含まれていて、体に優しく封鎖性に優れています。
虫歯の再発もしにくい被せものと言われております。
右上の奥歯の仮歯にはゴールドクラウン(いわゆる金歯)を被せました。
金歯は見た目が目立ってしまいますが、実は歯に優しい素材と言われています。
また、金の持つしなやかな性質により、被せてからもご自身の歯になじんでいき、かみ合わせにも優しくて丈夫な被せものなのです。
↓金歯やゴールドメタルボンド冠について詳しくはこちらをご覧ください。
http://www.abe-shikaiin.net/pages/price.html
不明な点がございましたらお気軽にスタッフまでお問い合わせください。
2.入れ歯はあたらしく作り直しをしました。
作り直した入れ歯は「ノンクラスプ金属床」と呼ばれる入れ歯です。
入れ歯についている金属のバネのことを『クラスプ』と呼ぶのですが、これは【ノン】クラスプ、つまり金属のバネが使われていない入れ歯のことです。(見えない奥歯の部分に関しては金属のバネを使用しました)
また金属は強度があるので入れ歯を薄く作ることができるので、着け心地も良くなります。
金属は熱をよく伝える材料なので食べ物の温かさや冷たさも感じやすいです。
入れ歯に関してはこちらをご覧ください↓
https://www.abe-shikaiin.net/pages/denture.html
不明な点がございましたらお気軽にスタッフまでお問い合わせください。
長期間の治療の間には、入れ歯が外れやすくなってしまったり、一時的にかみ合うところが少なくなるなどして、ご不便をおかけすることもございましたが、全て説明をしてご納得いただいてから治療に臨んでいただきました。
治療がすべて終わったころには患者さんもご自身のお口の中の状態に満足していらっしゃいました。
次は定期検診でいらっしゃる予定です。お会いできるのが楽しみです。
当院ではトリートメントコーディネーターが在籍しておりますので、お口の中のことや治療についてお悩みやご相談がございましたら、お気軽にお申しつけください。