歯の移植治療(歯牙移植)について
2023年10月2日
こんにちは!
調布市つつじヶ丘柴崎あべ歯科医院です。
今回ご紹介するのは、歯の移植治療についてです。
◆歯の移植治療(歯牙移植)とは
「歯を失った箇所に、自分の歯を移植する」治療方法です。
噛みあう相手の歯がなく機能していない歯や親知らずを移植し、噛む機能を回復させる方法です。
歯を失ってしまった方、抜歯が必要と言われ
今後どのような治療があるのかお悩みの方も多いのではないでしょうか?
治療方法や期間、ブリッジやインプラントとの違い、
メリット・デメリットなどを交えながら、「歯牙移植」について
詳しくご紹介いたします。
【目次】
1.症例紹介
2.治療法・治療期間
3.メリット・デメリット
4.まとめ
1.症例紹介
まずは、移植治療を行った患者様のレントゲンをご確認ください。
赤○ の歯が抜歯をする歯:根元の歯が虫歯によって溶けている状態
青○ の歯が親知らず(ドナーといいます)
移植をする親知らずの大きさと抜歯をする歯の大きさが同等程度であることが条件となります。
続いて、移植から2年後のレントゲン写真をご覧下さい。
溶けてしまった骨(歯槽骨)も作られており
状態が良好なのがお分かりいただけると思います。
歯槽骨とは、歯を支えている骨の事です。
歯槽骨の周囲には歯根膜という根っこと歯槽骨(骨)の間に存在する組織があります。
歯根膜には噛んだ時に歯に加わる力を吸収してくれる役割があります。
いわゆる「クッション」のような存在の組織です。
このクッションの役割を持つ組織を回復できるのは歯移植の魅力の一つなのです。
インプラントは人工物を埋め込むので、このように組織の再生することは出来ませんが
歯牙移植は噛み心地までも回復することができるのです。
2.治療法と期間
①移植する歯の抜歯と移植
麻酔をし、抜歯をした後、移植を同日に行います。(症例によって、別日に行う場合もございます。)処置時間は60-90分程度です。
↓
②1〜2週間後に抜糸
抜いた箇所の経過を認し、縫っている糸を外します。
↓
③約2週間後神経を取る処置
※経過が良好と測断された場合、神経を取る処置を行います。
移植した歯は抜歯をしたため神経が通っていない、いわゆる死んでしまった歯なのです。
死んでしまった組織をそのままにしておくと周囲の歯に影響を及ぼしてしまうため、
定着後は神経をきれいに取り除く処置を何度かに分けて、行う必要があります。
↓
④型取り、被せ物をする
最終的には、被せ物をして噛む機能を回復させていきます。
3. メリットとデメリット
メリット
・自分の歯を使用することが出来る。
・自分の歯なのでアレルギー反応がでない。
・周囲の歯を削らずに補える。
・歯の組織も回復するため噛み心地がよい。
デメリット
・移植できる歯が無いと出来ない
抜いた歯と移植する歯が同等程度の大きさでないと移植はできません。
また、移植する歯の根元が曲がっていたり複雑な形の場合も同様です。
・移植後、定着しない事もある。
移植した歯が定着するかは実際に処置を行わないとわからない為、定着しない事もあります。
・外科的な処置である。
4.まとめ
当院は、なるべく健康な歯は削らない・歯を長持ちさせることをモットーとしております。
常に最新の技術を追求し、ご提供できるように取り組んでおりますが、その中でも歯牙移植は
大変メリットが多く有意義な治療方法の一つと考えております。
歯牙治療は難易度が高い治療法です。治療は専門のドクターが担当いたします。
入れ歯やブリッジ・インプラントと診断され、お悩みの方は当院までぜひご相談ください。
【ご費用について】
移植手術の治療は、保険診療で行います。
(適応症例かどうかの判断は、Drが精査いたします。)
被せ物の内容については、自由診療、保険診療の補綴物がございます。
◆被せ物の価格一覧のご案内
(症例によって異なる場合もございますので、
ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。)
URL:料金表|あべ歯科医院 (abe-shikaiin.net)
そのほか、ご不明な点などありましたら、当院までお問い合わせください。
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