「馬鹿正直者」だと思います(笑)。
自分自身にも他の方にも、正直に誠実にありたいと常に思っています。
なぜこのような性格になったかは分かりませんが(笑)、「自分がやられて嫌なことは絶対他の人にはしたくない」という思いが人よりも強いんだと思います。
この考え方は治療に関しても同様です。
当院に新しく来院される患者様のお口を見ていると、「なぜこのような治療をしたの?」と首をかしげたくなるようなケースが多々あります。
もちろんその治療をした経緯は色々あると思いますが、それを抜いて考えると、ひとえに「患者様のことを本当に思って治療をしていない」ことが原因だと私は考えます。
歯は治療すればするほど実は弱くなっていきます。
一般の方からすると、金属の詰め物・かぶせ物などをすれば何か以前よりも歯が頑丈になったイメージを持たれるかもしれませんが、実はその逆です。
治療の際、細心の注意を払わなければ、また虫歯などになってしまう可能性が高まります。
保険治療、保険外治療にかかわらず、患者様のお口の健康を考え、常に私が出来る事のベストを行わなければなりません。
自分が受けたい治療、家族にしてあげたい治療。 それが私のモットーです。
もちろん、患者様から喜びの声を頂いた時ですね。
「何でも噛めるようになった」「自分の歯のようだ」「痛くなかったよ!」などなど。
また最近では、道を歩いていると、患者様の方からお声掛けを頂いたり、医院に差し入れをしてくれたりして頂けるようになりました。
この何気ないことも私にとっては「当院が地域の一員として認められている」と認識できる出来事ですので、大きな喜びになっています。
私は昭和の「古き良き時代」が大好きです。
近所のおばちゃん・おじちゃんに怒られ褒められ、地域の皆で助け合いながら生活をする。
今では、親ですら子供を怒らない時代になってきていますし、隣にだれが住んでいるかわからない時代になっています。
この状況はもったいないと思うし、非常にさびしく感じます。
当院では「患者様にベストな治療を提供する」という医療人として当然の目標と共に、スタッフ一人一人、そして歯科医院として、「地域社会の一員となる」という目標があります。
医院としては、地域のお祭りに顔を出したり、地域主催の講演会にて予防の大切さなどをお話しさせて頂く、歯に関する有益な情報を地域の皆様に発信するくらいのことしかまだできていませんが、当院の存在が「地域の活性化」・「人と人とのつながり」の何かのきっかけになれたらと考えています。
歯科医院のドアを開けるのはすごく勇気がいる行為だと思います。
しかし、一度だけ当院をのぞいてみてください。
他の医院とは違う雰囲気を感じると思います。
きっかけとして、水を飲みに来るのでもいいですし、雨宿りに来て頂いても問題ございません(笑)。
患者様にちょっとでも楽しい気持ちをもって帰って頂ける場所。これが、当院が目指す歯科医院です!!
そうですね。
入れ歯(義歯)作成はドクターと技工士のチームプレーです。
ドクターは患者様のお口の状態を的確に判断し、我々技工士に指示を出し、その指示に基づいて技工士が入れ歯を作成していきます。
つまり、ドクターの診断が甘かったり、印象(患者様のお口の型)や模型(お口の型を模型にしたもの)の精度が悪いと、その悪い状態をベースにして技工士は入れ歯を作るしかありませんので、決してよい入れ歯を作ることができません。
ドクターのレベル、そして技工士のレベルが高い状態で、初めて「噛める、外れない、痛くない」入れ歯が完成するのです。
この点、院長先生は、かなり精度の高い指示を出して頂けるので、私としてもその指示に見合った高いレベルの入れ歯を作ることができますし、いい入れ歯が作れるという職人としてのやりがいも感じますね。
また、この世界では、ドクターが上、技工士が下という風潮があり、技工士サイドから意見が言いにくいという状況がありますが、院長先生は「私はとにかく良い入れ歯を作りたい。そのためにできることはします。私サイドに何か問題がある時は何でも言ってください」と常日頃言われていますので、非常にありがたいですね。
「共に良い入れ歯を作る」。
これが先生と私の共通認識です。
職人としてのやりがい。そして、人としてのやりがいの2つがあります。
「職人としてのやりがい」ですが、少し気持ち悪いと思われるかもしれませんが、精巧に作られた入れ歯に対して私は「美」を感じます(笑)。 入れ歯とは、天然歯の代わりになるものなのですが、言い方を変えると、神様が与えてくれたものと同レベルのものを作っているとも言えます。完全に同レベルとは言い切れませんが、それに如何に近づけられるか。その終わりのない追及が私にやりがいと面白さを与えてくれます。いかにも職人的ですよね(笑)。
次に「人としてのやりがい」です。
入れ歯が完成した時は単なる「もの」でしかありません。
しかし、それが患者様のお口に入り、まるで天然歯のようにしっかり物が噛め、歯としての機能を持った時は、1つの「臓器」に変貌します。
今思えば、まだ技工士になりたての時は入れ歯という「もの」を作っていました。しかし、自分の父の入れ歯を作る機会があり、「何としてでも快適な入れ歯を作ってあげたい」という思いで入れ歯を作りました。 その甲斐もあり、入れ歯のデザインは当然のこと、しっかり噛むことができる入れ歯が出来上がりました。その時初めて、「もの」ではなく、歯としてしっかり機能する「臓器」を作らなければならない。 「もの」を作るのではなく、その先にある入れ歯を使用してくれる患者様のことを考えて入れ歯を作らなければならないと心から感じました。
これは私の1つのターニングポイントとなり、入れ歯づくりに対しての姿勢が180度変わった出来事でしたね。
そんな大層なことではありませんが、とにかく「基本に忠実に、決して手を抜かない」ということです。これは保険の入れ歯だろうと、自費の入れ歯だろうと変わりはありません。
入れ歯の制作工程は患者様やドクターが見えないところでやっていますので、実はいくらでも手を抜くことは可能です。しかし、当然のことですがそれをやってしまうと決して精度の高い入れ歯を作ることはできません。
また、入れ歯の精度をより一層高めるために当ラボでは「DSシステム」という機材を導入しています。この機材を入れている技工所さんは日本でもそれほど多くはありません。
DSシステムは精密・高精度な入れ歯制作を可能にするシステムです。入れ歯の材料となるレジンは固まるときに収縮する性質があり、正確に型を作っても、固まるまでの間に収縮してお口に合わなくなることがあります。そのため従前の入れ歯制作方法では、入れ歯が出来上がっても何度も患者様のお口に合うように何度も「調整」を重ねる必要がありました。
しかし、DSシステムは、レジンが固まるときの収縮を最小限に抑えることができるため、ほとんど調整の必要がない精密・精巧な義歯の製作が可能になります。
その他にもマイクロスコープなどを含め、最新設備での入れ歯制作を行っております。
よく「保険の入れ歯はしっかり噛めない」などと聞いたことがあると思います。しかし、基本に忠実にしっかりした工程を踏むことで保険の入れ歯でもしっかり噛むことができるようになります。 しっかり噛むことができないのは、その歯科医院、そして連携している技工所さんの入れ歯制作に取り組む姿勢がまだまだ不十分だかに他なりません (採算をとるために多くの時間を割くことができないという歯科事情も存在しますが・・・)。
そして、保険の入れ歯を上手に作れるところは、自費の入れ歯もよく作ることができます。
逆を言えば、保険の入れ歯をうまく作ることできなければ、自費の入れ歯もうまく作ることができないということです。
入れ歯でお悩みの方。まずは保険の入れ歯でその医院と連携している技工士の姿勢を確かめることを強くお勧めします!!
フルオーダーメイドBPS義歯の詳細はこちらをご参照ください。